春雨 
心を編んだセーター渡すことも出来ず
一人部屋で解く糸に想いでを辿りながら
あの人が好きだった悲しい恋の歌
古いレコードに傷をつけた

繰り返す声が今もこだまのように
心の中で廻り続ける
電話のたびにサヨナラ言ったのに
どうして最後はだまっていたの
悲しすぎるわ

あの人を変えた都会(まち)すべてにくみたいわ
灯り消して壁にもたれ木枯らしは愛を枯らす
せめてもう少しだけ知らずに居たかった
春の雨に頬を濡らし
涙を隠したいから

遠く離れたことがいけなかったの
それとも夢が私を捨てたの
もう誰も私見ないで欲しい
二度と会わないわ
いつかこの街に帰って来ても

電話のたびにサヨナラ言ったのに
どうして最後は黙っていたの
悲しすぎるわ
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